平成中村座に再び行きました。

僕のずっと観たかった「志賀山三番叟」

通称、舌出し三番。

三遊亭圓生の「中村仲蔵」という噺に出てきます。

仲蔵はこの踊りの名人だったとか。


江戸時代の芝居小屋に来たという趣向で、蝋燭の薄暗い明かりのなか踊る舌出し三番はとっても素敵でした。

生で観られて感激でした。


その芸や生き方など賛否両論ある(らしい)六代目三遊亭圓生。

色々本を読んでみても、どうしても賛か否に偏ったものが多いのですが、

円生の録音室 (中公文庫)
円生の録音室 (中公文庫)

これは(やや「賛」よりかもしれませんが)割と距離感を持って書かれていると思いました。

たくさんの落語の音源を残された圓生、主にその制作の過程を書いた本です。

三遊亭圓生という人が何を大事に生きたのか、少し分かったような気がしました。



伊藤大輔―反逆のパッション、時代劇のモダニズム! (映画読本)
伊藤大輔―反逆のパッション、時代劇のモダニズム! (映画読本)

映画渡世・天の巻―マキノ雅弘自伝

映画渡世・天の巻―マキノ雅弘自伝

古い映画のフィルムというものは、戦争で焼けてしまったものがかなりあるそうです。

今となっては、僕らはもうそれらを観る事は叶いません。

それを思うと非常に残念で、悲しい気持ちになります。

戦前、戦後の映画に携わる人達の職人っぽさ、ハンドメイド感がとてもカッコよく思えます。


ではまた