エレファントカシマシの「クレッシェンド・デミネンド -陽気なる逃亡者たる君へ-」という歌。


この歌の中に

「鼓動が聴こえるくらい憧れし孤独の闇へ行け」

という歌詞があります。

この言葉に僕は感銘を受けました。

とても素敵な歌詞だと思います。

「孤独」も「闇」も、決してネガティブな言葉なんかではないという事に改めて気付かされます。

この歌詞で僕がイメージする場所は、深海です。

自分の中にわけのわからない海があって、その海のいちばん深い所で、僕は寝ます。

仰向けになって上を見たり、胎児のように丸くなって目を瞑ったり。

自分の中の深淵に行き、「休」み、「もう一度でかけて行」く。



山に囲まれて育ったせいか、僕には海に対する憧れみたいなものが結構あると思います。

そしてこの歌詞に触れてから、深海というものに今まで以上に惹かれるようになりました。(これ以前にも、深海の生き物、「メガマウス」など好きだったのですが。)


なんでこんなことを書いているかというと

潜る人―ジャック・マイヨールと大崎映晋
潜る人―ジャック・マイヨールと大崎映晋

という本を読んだからです。

人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録をつくった、ジャック・マイヨールについて書かれた本です。

深海を目指した人、禅寺で修行をしたり日本との関わりも深かった人らしいです。

彼と、彼の愛しイルカたちの交流について書かれたところなど特に感動しました。


近所の図書館にはなかったのですが、ジャック・マイヨール本人の書いた本も読んでみたいと思いました。