矢野誠一さんの「藝人という生き方そして、死に方」という本を読みました。

タイトルにもあるように、色んな人の生き方、そして死に方をまとめたものです。

僕の知らない喜劇役者、落語家が多数(というよりほとんど)いました。

皆さんに共通してることだと僕が思ったのは、みんな、命を燃やしているということです。

使い古されているような表現ですが、花も木も動物も星も、自分が「美しいか」とか「幸せか」とか「自分らしくあるか」なんて考えていないと思います。

ただ、やってるんです。

なんだか、この本を読んでそんなことを思いました。

僕も、できるだけ、ただ、やりたい、と思いました。



同じ方が書いた、「三遊亭圓朝の明治」


三遊亭円朝の明治 (文春新書)
三遊亭円朝の明治 (文春新書)

こちらも面白かったです。

猪瀬直樹さんの「ピカレスク-太宰治伝-」のように、三遊亭圓朝をちょっとだけ穿った見方で書いていて

「なるほど、こういう見方もできなくはないな。」

と、新たな面が発見できる所が魅力だと思いました。




ところで、ぼくが藝人と言われてぱっと思いつくのは

三遊亭圓朝

六代目三遊亭圓生

初代中村仲蔵

八代目市川雷蔵

等々なのですが、

考えてみると各々に似通った点が見受けられます。


出生がちょっと複雑だったり

幼少期(少年期)に、後の本業になること以外の事をしていたり


なんとなく四人とも似たような子供だったのでは、と思えてなりません。

あとはみんな(あくまで僕の印象ですが)品の良さそうな、おとなしそうな顔の下になにかとんでもない、それこそ「業」のようなものが潜んでいて、それが多くの人を惹きつけた秘密なのではないかと思います。


そんな「業」を背負った藝人が、僕は好きです。