今日は漫画の紹介をさせてください。

専門学校の同期、大ちゃん(根本大介くん)が昔、僕に勧めてくれた漫画

小林まこと作
「1・2の三四郎2」

素晴らしい漫画で、何かあると読み返したりします。



「今までのプロレスはただのショーだ」

今や人気実力ともにナンバー1と言われている新格闘技団体FTOの赤城欣一。

キック、投げ、サブミッション、あらゆる格闘技に精通した高度なテクニック、一瞬のスキも許さない緊迫した試合展開観客は度肝を抜かれ、ロープに飛ばない、相手の技は受けないプロレスはファンに歓迎された。

「ショープロレスの時代は終わりだ」
赤城に次々と壊されたかつての人気レスラーたち。

その中の一人、かつてFTOのエースだったが赤城との世代交代抗争に敗れ引退に追い込まれた男、五頭信。

五頭はプロレス界No.1団体を作ろうと新団体「ドリーム・チーム」を立ち上げたが、その旗揚げは観客52人という散々なものだった。

そんな彼を救うべく伝説のプロレスラー、東三四郎が立ち上がる!


というお話です。

僕が好きなシーン、セリフはなんといっても最終巻の赤城vs東です。

総合格闘技を駆使し三四郎を殺そうとする赤城

「インチキ」と言われたプロレス技で逆に赤城を追い詰めていく三四郎

最後に

「アメリカでの千試合!!うち非公式な試合が約半分!自称空手世界一 自称ケンカ世界一 プロレスラーに挑戦してくるバカをつぶすのが俺の仕事だった」

と赤城を抱え

「プロは負けるわけはいかねえんだ おめえのようなシロートにはな」

三四郎は垂直落下式ブレンバスターで赤城に勝利するのでした。


初めて読んだ時、あまりのカッコよさに僕は本当にしびれました。

「プロ」のカッコよさ、「プロ」というものの覚悟。

「プロって何だろう?」ということを考えるきっかけをくれた本だと思います。


本番が近付いております。

チケット代がある以上

「自分は若輩者なので・・・」

等といった言い訳は全く通用しません。

1円でもお客さんからお金をいただく以上、僕はすでに「プロ」です。

この怖さと正面切って向き合い、乗り越えて、楽しんでもらえる作品を創ろう。

「1・2の三四郎2」を読んで改めてそんなふうに思いました。