2014年12月


僕は昔の俳優、噺家、芸人などの自伝とか芸談を読むのが好きです。

たぶん「勉強した気になる」からだと思うのですが・・

その人の人生観や芸に対する心構え、今は亡き名人のエピソードを知るとワクワクします。

そんな僕はこの秋、神保町の古本祭りで素晴らしい本に出会いました。

20141216_012921

「日本の芸談」全八巻 なんと2800円!

この読み切れない感じ、とってもワクワクします。

1巻 歌舞伎

五世尾上菊五郎

初世中村鴈治郎

四世沢村源之助

初世尾上大五郎


2巻 歌舞伎

七世松本幸四郎

五世中村歌右衛門

初世中村吉右衛門

七世中村中車


3巻 能 狂言 文楽

喜多六平太

二世梅若 実

二世茂山千作

豊竹山城小掾

吉田文五郎


4巻 舞踊 邦楽

六世尾上菊五郎

五世延寿太夫

四世吉住小三郎(慈恭)

松本佐多

渡嘉敷守良


5巻 新派 新国劇 喜劇

花柳章太郎

喜多村緑郎

曾我廼家五郎

沢田正二郎


6巻 映画

尾上松之助

上山草人

浦辺粂子

斉藤寅二郎

内田吐夢


7巻 雑芸

桜川忠七

初世松旭天勝

一輪亭花咲

鏡味小仙

橘 つや


8巻 寄席芸

八世桂 文楽

二世松林伯円

初世伊藤痴遊

初世服部 伸

四世桂米団治

五世三升家小勝

三世三遊亭金馬


これらを順に読むのではなく、暇な時に、なんとなく気になった人のところから読んでいくのが楽しいです。

ここに書かれている殆んどの人たちが旅をしているのに驚かされます。つまり興行をしながら各地を転々として何年後かに自分の家に戻って来ます。
腹が減って死にそうになったり、その土地の親分となにかあったり、喧嘩して離ればなれになったり、思わぬところで再会したり、女とか博打とかちょっとした怪談、不思議な話、とっても面白いです。

『とここで某の一座と出会い「だったら一緒にあっちの方まで足をのばそう」ということになり、、、』

みたいにどんどん旅が延長されていく、この気軽さ、自由な空気が大変素敵です。あと、それぞれの芸人達のレパートリーの多さ、ここではこれをやり、あそこではあれをやり、と、その芸の幅広さ、まさに芸人だなと思います。あと単純に「昔のことをよくそんなに覚えているなあ」と感心しますね。

まだ半分くらいまでしか読んでいないので、非常に楽しみです、特に映画篇が。


 先日ちょっとしたご縁から専門学校時代の日本舞踊の先生、地唄舞の葛タカ女先生と10年振りに再会しまして、先生のお宅にお伺いしました。

20141212_005048


玄関にはトナカイの掛け軸、クリスマス使用でお出迎え。

タカ女先生は相変わらずお美しく、そして陽気で、大変楽しくお話させていただきました。

20歳で卒業した当時より、少しは古典芸能、昔の映画などのことが分るようになっていたので、それらのことを先生とお話できて嬉しかったです。

一番びっくりしたのが先生が披露してくれた浪曲師、広沢虎造の物真似です。コレ、ホントに凄かった。

またお邪魔して色々とお喋りしたいです。



ではまた

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス) [コミック]

羽海野チカさん、スゴイですよね。
(失礼ながら)登場人物に結構恥ずかしいセリフを語らせたりしてるのに、その「まっすぐさ」ゆえにちっとも寒くならない、むしろ感動させるってなかなかできることじゃないと思います。


あと最近観た映画

Nymphomaniac_poster

ラース・フォン・トリアー監督の「ニンフォマニアック」です。(画像はオリジナルのポスターですけどカッコいい!)

Vol.1/2 と二本立てなのですが二本とも観に行きました。

ちょっと感想が長くなっちゃいそうなのでまた書きます!

とりあえずユマ・サーマンの出ているシーンがホントに面白かったです、僕はずっと笑ってました。

BtE2DPwCcAAby1N

バルデュス風、これもカッコいい。



 さて、稽古中の艶ポリス「は?」でございますが、稽古場ブログ的のものをやるそうです。

僕も書きますので是非ご覧ください。

URLはhttp://ameblo.jp/tuyatuya2013/です!



20141201_092803

写真は東京の下町。

真ん中に通る下水道は、かつての江戸の名残です。

昔はきっと

61949a21ccee4c50a48d6d97494315d0

こういう感じだったのでしょう。

そう考えると、なんかわくわくします。


ではまた

↑このページのトップヘ