2012年09月

いつもの如く読んだ本を

村上朝日堂はいほー! (新潮文庫)

村上朝日堂はいほー! (新潮文庫)

毎度おなじみ、村上春樹のエッセイです。

読み飽きないです。

ホントは
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

これも欲しいんですが、文庫化まで待ちます。

超思考

超思考

脳みそに風穴をあけてくださるので、風通しが良くなって大変すっきりします。

そんな本です。

文楽のこころを語る
文楽のこころを語る

文楽の竹本住大夫さんのいわゆる芸談ものです。

これら歌舞伎、落語などの芸談ものは読んでいて大変勉強になります。

ああ、こういうとこ気を付けてやってんだー

こういう専門用語があるのかー

などなど

この本は、「自分の知ってる演目だけ読めばいいか。他のは良くわかんないし」と思って読み始めたのですが、あらすじに沿って解説してくれているので、話が分からなくても比較的読めるように書いてくれています。

とてもありがたいです。


竹本住大夫さん、現在はご病気でお休みをしているそうです。

僕はまだ文楽というものを生で観た事がありません。

元気になられた人間国宝の舞台をぜひ一度、生で観たいと思います。





ではまた。



友人が引越しをしました。彼には長いこと会っていなかったので、新しい部屋に行くついでに会いに行きました。

彼の、今付き合っている彼女との(ノロケ)話はとても楽しいです。


単身赴任をしている彼女のお父さんのこと。

付き合って3年になるのに、まだ彼女は彼氏の存在をお父さんに告げていないこと。

にもかかわらず彼は、彼女の実家で何度もお母さん、お兄さんを交え食事なんかしていること。

人見知りのお兄さん(彼より年下)とあまり会話が弾まないこと。

会社勤めの息子(お兄さん)を可愛がるお母さんのこと。


僕が「いいなあ」と思ったのは、付き合って3年たった今、

「最近さらに彼女と仲良くなってるんだよねえ、俺」

と、彼が言ったことです。

スバラシイ。



いつものごとく、最近見た映画です。

リアル・スティール DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]

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メランコリア [DVD]

メランコリア [DVD]

人生万歳! [DVD]

人生万歳! [DVD]

岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 [DVD]

岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 [DVD]

人生とんぼ返り [DVD]

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「リアル・スティール」は母オススメの映画。

うん、楽しいです。大人も子供も、誰が見ても楽しい。


「メランコリア」は映画館でも見ました。

やっぱりスゴイ映画だと思います。

「破滅」と「救済」って表裏一体なのかもしれない。なんて事を思います。

そう考えると「イデオン」にも似ていますね。

人の「業」を洗い流すかのように、圧倒的な力が人類を滅亡させる。

僕は何故か(何故かって事もないんですが)そこに「救い」を見てしまいます。

そういう映画が好きなんだと思います。


「人生とんぼ返り」は同じ内容で「殺陣師段平」というタイトルの映画がこの作品の前後にも作られています。

僕は市川雷蔵、中村鴈治郎の「殺陣師段平」も観ましたが、こちらの「人生とんぼ返り」の方が面白かったように思います。

段平にとって「芸に命を懸ける」ということは当たり前のことで、観ているほうにとってはその当たり前さがあまりに愚直で、滑稽で、泣けます。

主な役者は

森繁久彌 - 段平

山田五十鈴 - お春

左幸子 - おきく

河津清三郎 - 沢田正二郎

です。どなたも素晴らしかったです。

森繁久彌さんの他の作品も観ようと思いました。

この映画の監督でもあるマキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズ。

次郎長三国志 第一集 [DVD]
次郎長三国志 第一集 [DVD]

森繁久彌さんは森の石松を演じています。

(イラストは「ワンピース」の尾田栄一郎さん)



それではまた。

明日に向って撃て! (特別編) [DVD]
明日に向って撃て! (特別編) [DVD]

ロバート・レッドフォードがカッコよかったです。

時代劇と西部劇は似たところがありますが、やっぱり西部劇はスケールが大きいですね。

江戸の犯罪人が追い詰められて

「そうだ、外国に行こう。」

とはならないですものね。

まあこの作品は西部劇というか「アメリカン・ニューシネマ」というものに分類されるらしいですが。(wikipedia情報です。)

気づいていませんでしたが、僕はわりとこのアメリカン・ニューシネマを観ているみたいです。

僕が観たのは「ワイルドバンチ」「M★A★S★H マッシュ」「ロング・グッドバイ」「タクシードライバー」です。

「タクシードライバー」はすごかったです。

「M★A★S★H マッシュ」も楽しいです、でも多分英語が分かる方が楽しい、し、アメリカ人のほうが楽しめる感じがします、おそらく。(笑いの部分なんか、細かいニュアンスがどうも)

一番好きなのは「ワイルドバンチ」かもしれないです、なんと言うか、楽しくて、潔いい。


漂砂のうたう

漂砂のうたう

これは、三遊亭円朝、そしてその弟子三遊亭ぽん太が登場人物として出ているというので読んでみました。

つい先日行った根津、そこにかつてあった根津遊郭が舞台のお話です。

根津に不忍通りをメインストリートにした遊郭が存在したなんて!ホントに、まだまだ知らないことだらけです。

主人公定九郎の鬱屈した感じが現代人のそれに共通するようなところがあって、面白かったです。

時代物って割りとシンプルな性格の登場人物が多いし、悩みの質もシンプルに描かれがちですが、この定九郎の描かれ方には今までに無い新しさを感じました。


ALWAYS 三丁目の夕日'64 DVD通常版

ALWAYS 三丁目の夕日'64 DVD通常版

僕は吉岡秀隆さん演じる茶川さんが大好きなので最後はやっぱり泣かされちゃいました。

そして飛行機雲がオリンピックのマークを描くところで何故か鳥肌が立ちました。

ロンドンオリンピックにあわせて7月くらいに公開したらよかったんじゃない?と思わなくもないです。(まあ、いろいろご都合がおありでしょうが・・)

あとは「そうか、だから『体育の日』か・・」なんて思いました。東京オリンピックの開会式の日なんですね。


男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

さて、以前書いたように僕はマドンナを演じる女優さんで次に観る「男はつらいよ」を決めています。

「もう、大体好きな女優さんのやつは観ちゃったなあ」なんて思っていましたが、いました。松坂慶子さんです。

もう、本当に素敵でした。

しかし寅さんはホントに偉いですね、ふられて、もう結婚しているマドンナの住んでいる対馬にわざわざ最後訪ねに行くんですから。

あのまま東京で別れたっきりじゃ彼女が気にすると思ったんでしょうね。「私、寅さんのこと傷つけてしまったんじゃないかしら」って。

そんな時、寅さんが訪ねてきてくれて、おふみさん(松坂慶子さん)とってもうれしかったんだと思うんです。

だから、泣いて喜んだんですね。「寅さん良く来てくれたわね・・・良く・・・」

僕も泣いてしまいました。

寅さん、カッコいいです。




とまあ、そんな感じです。

それではまた。


突然に、しかし確実に観たくなってしまったので借りました。

Shall We ダンス? (通常版) [DVD]

Shall We ダンス? (通常版) [DVD]

もしかしたら、ちゃんと観たのは初めてかもしれません。

テレビを何気なくつけるとやっていて、途中からついつい最後まで見ちゃう、みたいなパターンが多かったかもしれません。

モックンが出てるのとか知りませんでした。

テレビはカットされてるシーンも多いかもしれません。2時間越えている作品ですし。

改めてみると、やっぱりとても面白いです。

映画の始まりとして、「夫婦仲が良い」(特に問題が無い)ところから始まるのがいいです。

大体、「ちょっと上手くいってない」「ほとんど会話も無い」みたいなパターンが多いので、お母さんが娘の前でのろける所なんか新鮮に感じます。

草刈民代さんのお芝居も素敵です。役所広司さんと二人きりのシーン、手紙のナレーション、レッスン、大会で踊れたときに見せるあのはじける笑顔、涙をためた「Shall we ダンス?」、最高です。

そして僕の一番好きなシーン、思い出したら頭から離れなくなっちゃて「観よう!」と思った

夫婦が夜、自宅の庭で踊るシーンです。

娘さんが、

「どうして?どうして踊ってあげないの?踊って?二人で踊って?」

と二人の手をとり、庭に連れ出します。

役所広司さんが

「俺が左足だしたら、右足下げて、右足出したら左足下げて、九十度右に回転して、クイック、クイック」

と妻(原日出子さん)に教えます。照れくさいのか、すこしぶっきらぼうな感じで。

そんな二人を娘(仲村綾乃さん)が見つめる。

このシーン、僕は涙無しには観られません。


僕としては冒頭に「大映」のマークが出たのが、なんだかちょっと驚きでした。


僕も「ちゃんとエンタメ」がやりたいです。

お客さんが見終わって「あー楽しかった」と思ってもらうことは前提であり、とても大事なことだと思います。




それでは

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