2012年03月


 本当はここで日記なんか書くより、色々しなきゃいけないことがいけないことがあるんですが。

 今よりちょっと若かった頃、僕は「何か」になりたくって仕方なかった。

輝かないこの瞳がいやだったり、憧れている人が「3時間しか寝ない」なんて言ってるインタビューを読むと7時間寝ないと体調が悪くなる自分を呪ったし、「目的も無く散歩をする人の気が知れない」と、ある作家が書いていると「散歩、だめかあ・・・」なんて思ったりしました。

でも、まあ、仕方ないですよね。「俺も3時間しか寝ない!」なんていって具合悪くなるより7時間寝たほうが僕は気分が良いし(とくにこんな暖かな春の日は)、一人の部屋を出て、自転車で行けば5分で着くコンビニをぼんやりと歩いていく時間が僕には何故か大事だったり、僕のひとみが好きだという人がもしかしたら(もしかしたら!)いるかもしれない。(少なくとも今は「悪くないじゃん」というか「まあ、こんなもんだろ」くらいには思っています。)

こういうことを書くと、「仕方ない」とか「諦める」みたいな否定的ニュアンスの言葉が出てきてしまうのが残念ですが、ちょっと違うんだよなあ。

それよりは、そんな自分を認める、って感じなのかもしれません。

「自堕落な自分を認める」っていうことではないので、また難しいのですが。

でも最終的に、ほんとの最後の最後に自分を認めてくれるのは自分だと思います。

それすら出来なくなったとき、もし周りに誰もいなかったら、人はボロボロになってしまう。

燃料は自分の中にあるし、それを燃やすのも自分で、そして前に進むのも、やっぱり自分です。

後悔の無いよう、後で誰かの所為にしないよう、己で選択し、決めて生きたい。


 どうやら世の皆さんが、空気で、あるいはなんとなく、もしくは言語化するまでもなく、体得し行使している「生き方」みたいなものを、僕は良く分かっていないのかも知れません。

かつて、地方から初めて東京に出てきた4月、電車のドア付近に乗り込み、駅に着きドアが開いてどんなに人の邪魔になってもホームに降りられなかったように、当たり前のルールが僕には飲み込めていないのかもしれません。

そのたびに恥ずかしい思いをしたり、人に「こういうときはこうするんだよ」と教えてもらったり、自分で「こういうことなのかなあ?」と試してみたり、「なんでこうなるんだろう」と納得できなかったり。

しかし、まあ、これも仕方ない・・。それすら、そんな駄目な経験すら「糧」にして生きていくしかない。

きっと今書いているこれらも、読まれる人にとっては「何を当たり前なことを」とか「なにをとんちんかんなことを」と思われることだと思いますが・・・。

それも、まあ、ね?

でも良くないな、読まれる方にとって何かしら有益な情報が書かれていることがブログというものの、なんというか、条件?かなと思うので。

あ、「3月のライオン」7巻を読みました。

3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)
3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)

7巻も相変わらずとっても楽しいですよ。


たくさん書いているつもりでも、読み返してみると結構一瞬でいつも驚きます。


ではまた書きます。

より分かりいい文章で



 僕は中学生の頃「STAR WARS」が大好きでフィギュアなどグッズをたくさん持っていました。

それらはもう手放してしまいましたが、いまでもスターウォーズシリーズは好きです。

ディズニーランドのスターツアーズも空いていれば何回も行きます。(近年はあまりにも空きすぎて、列に並んで待つあのドキドキ感を味わえずちょっと寂しいです。)

考えてみれば、97年に特別編として公開された旧三部作、そして99、2002、2005年に公開されたエピソード1~3、すべてを映画館で見ています。

しかし、自分でパロディ映像を作ってyoutubeにアップするなど「マニア」の方がたくさんいらっしゃいますので、それに比べると僕なんかはただの「ファン」といったところです。

そしてこの度「STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D」が公開となり、観にいってきました。

公開前、予告編など見ていると

「やべえー!絶対見に行かなきゃ!」

と思うのですが、いざ公開されると、

「ああ、そうだ、やってんだよなあ」

くらいのテンションで、まるで

「せっかく実家帰ってきてるから、墓参りでも行っとくか。」

くらいの気持ちになっているから不思議です。

しかし、いざ行こう!と思うとやはり「万全」の状態で見たいと思い

「出来るだけ大きなスクリーン・・・出来るだけ大きな劇場だ!」

と大きな映画館に行ったのですが、これが良くなかった・・。

古めの映画館で、スクリーンの前に割とちゃんとしたステージがあるので必然、スクリーンが少し奥まっている。

もうひとつ残念だったのが、音が少し小さく、僕の聞いた感じだと前からしか聞こえてこなかったことです。

こういう映画は単純な大きさより設備の新しさを重視したほうがいい、と一つ勉強になりました。

それでも映画はとっても楽しかったです。

なかでもポッドレースのシーンを3Dで観られるというのは、今作の大きな喜びの一つです。

しかしこの、ポッドレースのエンジン音を作られた方は凄いですね。

なんというか、「ワクワクする音」というのを心得てらっしゃる気がします。あの音、ぼく大好きです。

お話のほうはもう、分かっていますから

「同じの観て楽しいの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、、楽しいです。

まだ小さいアナキンがパドメと話していたり、アナキンが母と別れるシーンなど、先の展開が分かるだけに見てるこちらが「勝手に」感動してしまうんですね。こういった楽しみ方もスターウォーズならではといった感じがします。

エピソード2、3とCGの技術はどんどん上がっていきますので、3Dで観る楽しさも上がるはず。

僕としては3、最初の戦闘機、艦隊が入り乱れる宇宙戦がとても楽しみです。(冒頭の字幕「戦争だ!」は当時とても衝撃でした)


 ちょっと気になっていた「ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!」を観ました。

ルパン三世TVスペシャルシリーズの記念すべき第1作です。

カラフルなでっかいスーパーコンピューターを止めようと、子供を肩車したルパンが右往左往する画、しか覚えていなかったのですが、

とっても面白かったです、さすが出崎統監督です。

シーンごとに「粋」で、シーンとシーンの間も、そこに向かっていた人物が、次のシーンにはそこにいる(登場するところをカットする)などテンポも良く見やすいです。

ちょっとクセのあるキャラクターデザインですが、観ているとそれほど気にならなくなります。

なにより、

「大人になってから観みると、こんなにも楽しめるんだ」

と驚きました。お話がしっかりしているからだと思います。



 つい先日、専門学校の同期の男子たちで遅ればせながらの新年会?というか飲み会をしました。

いろんな話が出来て楽しかったです。

同期の中で「ジョジョの奇妙な冒険」に詳しいコウちゃん(植原弘次くん)に

シリーズ最新作「ジョジョリオン」って楽しいの?

と聞いたところ、楽しい、とのことだったので買うことに決めました。

ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)
ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス)

面白いです。


 -これは「呪い」を解く物語ー

ですって。なんてかっこいいんだろう、もうこれだけでシビれちゃいました。

2巻がまもなく出ます、楽しみ。



それでは



特筆すべき事項が無い、ということは僕のような若者?にとって決して幸せなことではありません。

事件が無いのは退屈です。

まあでも、それも(特筆すべき事項が無いということも)悪くないなあと思います。

平和ですし。


ちょっとあったかくなってきた3月のとある昼間

昨日の夜もたっぷり寝たはずなのに、本を読んでいるとどうしようもなく、もうホントどうしようもなく眠くなってきちゃって

「ううー、もういいや。寝ちまえ!」

と布団に入るのは、この時期特有の幸せなイベントのひとつです。


とまあ、そんな日々の中、僕はいつものように本を読んだり、DVDを観たりしていたわけです。

アニメ・マンガ・戦争

アニメ・マンガ・戦争

辺境・近境 (新潮文庫)
辺境・近境 (新潮文庫)

明治劇談 ランプの下(もと)にて (岩波文庫)

明治劇談 ランプの下(もと)にて (岩波文庫)

岡本綺堂 (ちくま日本文学全集)
岡本綺堂 (ちくま日本文学全集)

安彦良和の「アニメ・マンガ・戦争」はとても面白い対談集でした。

なかでも戦争、満州国についてのお話。

僕はことあるごとに村上春樹の小説を繰り返し読み、なかでも「ねじまき鳥クロニクル」が大好きなのですが

そのなかにノモンハン戦争、満州国を舞台にしたエピソードがあります。

安彦良和の漫画にも(僕はまだ読んでいませんが)「虹色のトロツキー」という満州を舞台にした作品があります。

僕が思うのは

「僕は、近代以降の日本に何があって今の日本に至るのか、全然知らないんだなあ」

ということ。



僕は筑摩書房の「ちくま日本文学」シリーズが好きです。

手軽な文庫本サイズ、ボリューム、そのページごとに入る注釈、それぞれの作家さんの入門書としてまさに最適で、僕は内田百間も色川武大も一番最初はこのシリーズで読みました。

そして今回は、岡本綺堂を読みました。

ちょっと信じられないくらい、大正昭和に書かれたものとは思えないくらいの読みやすさに、僕はまず驚きました。

こんなすっきりとした文章を書く人がいたなんて。

「半七捕物帳」が人々に愛されたのも納得です。

僕は中でも「青蛙堂鬼談」という怪談物を面白く読みました。

これはぜひすべて読んでみたいと思います(ちくま日本文学には何篇かしか収められていないので。)

怪奇探偵小説傑作選〈1〉岡本綺堂集―青蛙堂鬼談 (ちくま文庫)
怪奇探偵小説傑作選〈1〉岡本綺堂集―青蛙堂鬼談 (ちくま文庫)

「ランプの下にて」は歌舞伎作者でもある岡本綺堂が、明治期の歌舞伎について書いたものです。

江戸が終わり、歌舞伎役者やそれを取り巻く人々がどう変わっていったのか、そんなことに興味のある方にはおすすめです。しかもこれまた大変読みやすいです。


今日はそんなとこで。

それではまた

ラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」をみました。



彼の作品は「ドッグヴィル」しか観ていなくて特別好きというわけじゃないんですが

あらすじと予告編をみて何か惹かれるものがあって、割と久しぶりに映画館へ行きました。


凄い映画でした。

映像も素晴らしいですが、音もとっても良かったです。

あの地鳴りのような音、繰り返し流れるワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」、なにより俳優たちの声、呼吸する音。

吐息でまでお芝居している感じは、観ていて、聞いていて、とても心地よいものでした。

なにより主演のキルスティン・ダンスト(まだ29歳なんですね)素晴らしい演技でした。


まだ観て間もないのでうまいことまとめられませんが

「自分が、今、ここにいる」という紛れもない事実が、映画を観てるうちに歪んできました。

なんか、暗い宇宙空間にたった一人で放り出されたような、漠然とした恐怖が徐々に膨らんできます。



やっぱり映画館というところは良いなと思いました。

大きいスクリーンと音楽、当たり前なんですが「映画を観る」ためだけの場所。

家でDVDをみるのとは、当然ですがまったく違いますね。



今日はこんなとこで

それではまた

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