2011年06月



「BŌKYO」

2011年6月25日 (土)、26日(日)

SARAVAH東京

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東京は暑い夜です。

みなさま、いかがお過ごしですか?


僕は最近

自分という人間は、人に物事を伝えたり、うまく説明したり、分かりやすく話をする事がなんて下手なんだろう

と思っています。


そして、多分、最近になって僕がその事実に気付いただけで、以前から僕はそういった事が下手だったのではないか?と思います。

そう考えると大変残念な気分になります。


僕の伝えたかった、

あの時の感動や悲しみ、僕がどう思ったか、あの美しさなど

あの人やその人や彼の人に

実際の半分も伝えられなかったのか、と悲しくなります。


また、仮に伝える事が出来た場合が過去にあっても、

そのケースは、おそらく聞く側の協力が不可欠だったと思います。

僕の言葉を理解しようと真剣に耳を傾け、理解できないことはきちんと質問してくれる

そんな人たちがいたから、僕はその思いを伝えられたのだと思います。

それを想うと、感謝と同時に本当に頭の下がる思いです。


「トランジスタ・ラジオ」という歌に、

うまく言えたことがない

という歌詞がありますが、今の僕にはよく分かります。うまく言えたことがない


「伝える努力」なんて事を、僕はいままでロクに考えた事がありませんでした。


これからは「伝えたい思い」だけではいけないな、と思いました。

エレファントカシマシの「クレッシェンド・デミネンド -陽気なる逃亡者たる君へ-」という歌。


この歌の中に

「鼓動が聴こえるくらい憧れし孤独の闇へ行け」

という歌詞があります。

この言葉に僕は感銘を受けました。

とても素敵な歌詞だと思います。

「孤独」も「闇」も、決してネガティブな言葉なんかではないという事に改めて気付かされます。

この歌詞で僕がイメージする場所は、深海です。

自分の中にわけのわからない海があって、その海のいちばん深い所で、僕は寝ます。

仰向けになって上を見たり、胎児のように丸くなって目を瞑ったり。

自分の中の深淵に行き、「休」み、「もう一度でかけて行」く。



山に囲まれて育ったせいか、僕には海に対する憧れみたいなものが結構あると思います。

そしてこの歌詞に触れてから、深海というものに今まで以上に惹かれるようになりました。(これ以前にも、深海の生き物、「メガマウス」など好きだったのですが。)


なんでこんなことを書いているかというと

潜る人―ジャック・マイヨールと大崎映晋
潜る人―ジャック・マイヨールと大崎映晋

という本を読んだからです。

人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録をつくった、ジャック・マイヨールについて書かれた本です。

深海を目指した人、禅寺で修行をしたり日本との関わりも深かった人らしいです。

彼と、彼の愛しイルカたちの交流について書かれたところなど特に感動しました。


近所の図書館にはなかったのですが、ジャック・マイヨール本人の書いた本も読んでみたいと思いました。

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