2011年01月

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キャラクターアパレル&グッズのCOSPAから発売されている

「伝説巨神イデオン」のTシャツです。

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「伝説巨神イデオン」は僕の大好きなアニメです。

モンスターハンターでオトモ(ゲーム内で飼えるネコ)の名前を皆イデオンの登場人物の名前にしてしまうくらい好きです。

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彼はコスモ

イデオンのコスモと同じくオレンジの毛色です

今作「モンスターハンターポータブル3rd」はネコの装備もたくさん用意されていますが、僕は

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特殊部隊のような可愛さを台無しにするこの装備がお気に入りです。


イデオンの話でしたね。

去年夏はイデオンナイトと称して、最近では池袋の新文芸坐で劇場版2作品をオールナイトで上映、3月にはブルーレイ発売等、昨今ますます盛り上がりを見せている(?)イデオン

Tシャツ発売の背景には、これらも関係しているのかもしれません。

いずれにしろイデオンのTシャツなんて(ガンダムなどと違い)この後いつまた販売されるかわからないので、ぜひとも手に入れたいです。

 
 
 しかし最近はネット通販のサイトがたくさんありますね。

ほとんどのメーカーに自社のオンラインショップがあり、何でも売ってるデパートみたいなところ、何かの商品に特化したところ、色々なオンラインショップがあります。

便利で結構だと思いますが、僕は自分の目で見て手にとって買いたいかなあと思います(服とかは特に)。

あまり関係のない話を

昔、東京で一人暮らしを始めたばかりの頃、漫画「鉄コン筋クリート」のTシャツがCOSPAから発売されました。

その情報を何処から仕入れたのか覚えていませんが(まだパソコンを持っていなかったのでネットではないと思います)どうしてもそのTシャツが欲しかった僕と友人は

「何処に売ってるんだろう」

「わかんないけどアニメイトとかじゃない?」

「ええ、あんなとこ行きたくねえよーキモいよー」

「おい!AKIRAとかエヴァのガチャガチャでお世話になってるだろ、失礼なこと言うな!」

等と、相談していました。

結局、何処で売っているのか分からず僕ら地方出身者は途方に暮れてしまいます。

そんな時、朗報がもたらされました。

「聞いてくれ!なんかな、原宿に、きてぃーらんど?って店があって、そこになんかおもちゃとかグッズとかが色々あんだって!」

「え?きてぃーらんど?それガセじゃない?ただのサンリオの店なんじゃないの?」

要領を得ないまま(しかし頼る情報はそれしかなく)僕らは表参道に向かいました。

「このビル全部?」

初めてのキディランド原宿店に僕らは驚き、興奮しっぱなしでした。

トイザらスなどキディランドより売り場面積のある玩具屋さんはたくさんあるのですが、趣の違う各階をまわり商品を探索する楽しさ、玩具だけにとどまらないその商品のバラエティー、センスの高さに夢中になりました。

そして僕らは目的のブツ、「鉄コン筋クリート」のTシャツを購入し原宿を後にしました。

ユニクロが漫画家とコラボを始める前、BEAMSがMANGARTを始める以前の話です。(多分UTもBEAMSTもまだ無かったと思います)

それから、下北沢に行ったら「ヴィレッジヴァンガード」や老舗模型屋「ホビーショップサニー」に行くようになり、中野ブロードウェイの存在を知って愕然とし、僕は少しずつ東京に馴染んでいきました。

その後

「ホビーショップサニー」は改装する事になり(結果少し奥まった所に)

渋谷公園通りの主にアメコミ関連のグッズを扱っていたオシャレなお店「BLISTER」は無くなってしまいました(今は日本橋にあるらしいです。)

池袋パルコ7階のおもちゃ屋「ポストホビー」が閉店し、後を追うように同じ階の本屋さんリブロ&ロゴスも閉店してしまいました。寂しいことです。


 ネットをしてても思わぬ(嬉しい)発見、出会いというのももちろんあります。

でも、自分の足でお店まで行って、その店の店員さん、お客さん、品物、それらすべてが出す「好き」っていう空気のようなものを感じるのも、素敵なことだと思います。


まとまりに欠けた文章ですみません。

ではまた

 好きな作品(映画でも小説でも音楽でも)は何度でも楽しめます。

それらは僕に元気や癒しをくれたり、何かを思い出させたりします。

そして、それらは僕に新しい発見をもたらす事があります。

 僕は漫画「ご近所物語」が好きです。作者は「NANA」や「天使なんかじゃない」の矢沢あい先生です。(呼び捨てでもよかったんですが、気持ち悪かったのでなんとなく先生。)

高校を卒業して、東京に引っ越してくる時に殆どの本、漫画は置いてきたのですが、何年かたって

「やっぱりこれは俺の手元に置いておかなきゃダメだ。」

と思い実家から自分のアパートに持ってきました。そのくらい素晴らしい作品です。


 「ご近所物語」には恋や友情など、いろんな要素がありそのどれも素敵なのですが、中でも僕が好きなのは

「夢と時間」

この要素がきちんと描かれているところです。それぞれの人にそれぞれの今と未来があるところです。


 そんな「ご近所物語」の中で、

主人公の実果子とその友達のリサにロンドンのファッションスクールへ留学する機会が与えられます。はしゃぐ実果子をよそにリサは、「一緒に暮らしている人がいます。私を支えてくれる大切な人です。離れたくありません。」と留学の話を断る。(単行本第6巻)

そんなシ-ンがあります。

僕はずっとこのリサの言動が理解できませんでした。

「せっかくのチャンスなのに・・彼女の夢ってそんなものなのか?」

と思っていました。

でも最近になって彼女の決断の早さ、彼に相談することなく自分のことを自分一人で決める、誰にも依存していないその生き方はとても立派だなと思うようになりました。

「これはこれで人が(僕が)どう思うかなんて関係ない、一人の人間が決めた己の道なんだ」

「将来何があっても彼女はこの決断を後悔することは無いのだろうな」

と思うようになりました。(リサはその後、ミュージシャンである彼と結婚し子供を授かります。)


 こんな風に新たな発見を楽しむというのは、好きな作品に何度も触れる喜びの一つだと思います。

 ちょっと話は変わって

村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」にこんなやり取りがあります。

「(前略)時々ホテルに呑み込まれちゃうような気がすることがあるの。時々。そういう時、私っていったい何だろうと思うの。私なんてないも同じだわ。ホテルはちゃんとそこにあるの。でも私はそこにないの。私には私が見えないの。私は見失われているの」
「君は少しホテルのことを真剣に考えすぎるんじゃないかな」と僕は言った。「ホテルはホテルであって、君は君だよ。僕はよく君のことを考えるし、時々ホテルのことを考える。でも一緒には考えない。君は君で、ホテルはホテルだ。」
「知ってるわよ、それくらい。でも時々混乱しちゃうのよ。境界線が見えなくなっちゃうの。私という存在やら感覚やら私生活やらがホテルという宇宙の中にひきずりこまれて消えちゃうの」
(講談社文庫ダンス・ダンス・ダンス(下)p218,219より抜粋)

以前は「ふーん」となんの思いもなくただ読んでいた、というよりこんなやり取りがあったことすら忘れていたシ-ンです。

でも先日読み返した時驚きました。同じような思いをお芝居に対して抱いていたからです。

以下ブログに載せようとし、思い直してやめた文章です。



いずれにしろ

 

「劇」と「自分」との正しい距離感が分からなくなってしまいました。

(役と自分の境が分からなくなるといった事ではありません)

 

互いに依存し過ぎた恋人たちのように。

 

自分の事も相手の事(この場合芝居の事)もわからなくなってしまう。

 

好きだっていう思いはあるのに・・・  といった感じです。

 

 

 「好き」とか、そんな感情的な話ではなく

 

もっと「仕事」として、冷静に取り組むべきだったのだと思います。

 

自分のやらなきゃいけない事をきちんと理解し、その役割を過不足なくやる。


自分が「よく分からないことになってる」と気付ければ修正も出来るでしょうが、その渦中にいてその事に気づくのは難しい事です。


 以上です。



 なんとなく「そんなこともあるのかなあ」なんて思って読んでいた「ダンス・ダンス・ダンス」のあのシーン、今では全面的に信じます。

自分と「何か」の境目がつかめなくなってしまう。そういうことって起こり得るんだなあと今では理解できます。

まあ理解したからといってどうということでもないのですが

自分は自分として、何かに依存することなくやっていけたらいいなと思います、それが僕の当面の目標です。


 更新がとても遅くなってしまいました、すみません。

これからも書きます、「なるべく」週一で。

 前回の公演から2週間近く経ちましたが、いまだに考えることがあったり、反省することもあったりして、ちょっとだけ鬱々とした日々を過ごしておりました。

それを言い訳に、年末のご挨拶をすることもなく、今までブログの更新を怠っていたわけです。

めでたく年が明け、自分の中での目標など定めてもみましたが、鬱々とした気分は相変わらず漂っておりました。

 しかし先刻、実家のお風呂に浸かりながら

「お芝居を始めてもう十年くらい経つんだなあ」

なんてなんとなく考えていたとき、ふと

「十年もやってるのにわかんねえことばっかりだ。」

と思ったんです。自嘲的に。



そしたら不思議と気持ちがラクになりました。

もちろんさっきまで考えていた色々は何一つ解決されてはいません。

が、鬱々とした思いは吹き飛びました。


 まだやることがいっぱいあるんだ


そう思ったら、これから楽しいこと(辛いことも含めて、自分にとって有意義な体験)がたくさん待ってる気がしました。

まだやることがいっぱいある

その事実を、プラスに捉えるかマイナスに受け取るかはその人次第なんですね。

芝居に対してワクワクする感じ、ブログを書こうという思いを取り戻させてくれた実家のお風呂に感謝したいです。


2011年、皆様に楽しんでいただけますよう今まで以上に精進してまいります。

本年もどうか谷戸亮太をよろしくお願いいたします。

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